「わかんないことなんでも聞いて」は正しいフォローか?
4月から教員になる方は
— DIY先生 (@sensei_tubuyaki) 2019年2月11日
「わかんないことあったらなんでも聞いて」
ってめっちゃ言われると思うんだけど、裏返すとそれは
「何教えたら良いかわかんない」
ってことです。教員はみんなそうです。大学出たばかりの先生と組んで仕事をイチから教える確率ってめっちゃ低いんだもん。
次そんな記事書く
WATCHA CAMPで学生の方々に「四月までにどんなことを準備したらいいですか?」
と聞かれて考えた。
そもそも準備することも大切だけど、新卒の先生の教育システムが整ってないことが問題なのでは?
今回の記事では数回に分けて、自分の経験を踏まえて新卒の先生を教える側と教わる側に必要な視点を書こうと思います。
※特に4月に限定したお話です。私は、流れに乗っちゃえば「なんでも聞いてね」で大丈夫だと思っています。むしろ「なんでも聞いてね」で聞ける環境は超大切。
「わかんないことなんでも聞いて」は正しいフォローか?
4月に新卒で学校に配属されると、色々な先輩方が「わかんないことなんでも聞いてね」と優しく声をかけてくれるでしょう。
でも、それは「わからないことが明確になっている」状態の人間に対して有効な声かけであって
「何がわからないかわからない」「なにもかもがわからない」状態の人間には有効とは言えません。
ちょっと極端ですが、授業を急に全部英語で進めて、「わかんないことあったら何でも聞いてね」って言われても「いや全部わからんわ」ってなりますよね。
全部わからん状態の人間に「なんでも聞いて」と言ってしまうのは
結局のところ「何を教えたら良いかわからない」ということだと考えています。
・教えるべきことが整理されていない
・教えるべきことの優先順位がわからない
この2点が、新卒の先生の教育システムの大きな課題点だと思います。
だから中堅とかベテランの先輩はもっと整理して優先順位考えて新任にちゃんと教えろよ!という事が言いたいわけではありません。
そもそも新卒の教員に教える経験がほとんどない
私の勤務校では2年に1人ほど新卒の先生が配属されます。
そもそも新卒の先生と学年を組むこと自体がレアです。
私自身10年教員をやっていますが、新卒の先生と学年を組んだことは2回
学年主任として関わったことは1回
次はいつになるのだろうか…
加えて4月は会議や新年度の準備でものすごくバタバタします。
こんな環境で
教えるべきことを整理して、優先順位を理解して
学級開きだとか授業の流れだとか教材研究の仕方だとか丁寧に見てる時間ほとんど無いです。
というのが現状ではないでしょうか。
今回の記事では、私が考える課題点と現状を述べました。
次回は教える側と教わる側のポイントを書きたいと思います。
※あくまでも私自身の経験に基づく個人の見解で、新卒の先生にも色々な環境があると思います。大したフォローがなくてもそつなくやれちゃう方もいます。