「卒業式の指導①」見栄えファーストから子供ファーストへ
卒業式シーズンになりました。中学校はもう終わったところも多いかもしれませんが、小学校は練習真っ最中かと思います。卒業式の指導…私自身毎回迷いがあります。そんな迷いも含めて書いてみました。
卒業式練習の指導
— D先生 (@sensei_tubuyaki) 2019年3月9日
・1200日通った小学校生活の最後の10日間
・最後の学校行事
・自分が感動する式にしてほしい
・自分が感動するには、一生懸命取り組むこと
・成長と感謝を声と姿勢で伝えよう
的な、お手本のような洗脳をした。意味を植え付けた。良し悪しあるけど、自分の中で今更これじゃない感
心が空っぽで見栄えだけの卒業式
卒業式練習といえば
・動いてはいけない
・私語厳禁
・張り詰めた空気
というイメージが一般的だと思います。しかし、なぜ動いてはいけないのでしょうか。なぜ私語はいけないのでしょうか。なぜ緊張感が必要なのでしょうか。これらの指導は目的に達するための手段でしかありません。にも関わらず、姿勢を正してピクリとも動かない状態を目指すことが目的になってしまっていることが多いように思います。子供の心が空っぽで、見栄えだけしっかりした卒業式に教育的効果はあるのでしょうか。
Twitterでも様々な意見が見られます。
・卒業式練習で怒鳴られる
・軍隊みたいで気持ち悪い
・堅苦しくてしんどい
・あんなに練習する必要あるの?
とてもよくわかります。私自身、「顔を触るな」や「顔を動かすな」、「動きを揃えなさい」とガンガン指導していた年があります。子供はその時何を考えていたのでしょうか。発達に凹凸がある児童にとっては、「顔を触らない、動かさない」はかなり厳しいでしょうし、例え動きが揃っていようが、揃っていまいが、動画を見せない限りは子供は動きが揃った実感も無ければ達成感もありません。
どんな指導が適切?
では卒業式練習においてどんな指導が適切なのでしょうか。私は、以下の3点が大切だと思います。
①子供に卒業式の目的を伝える。
②子供に卒業式の意味を見出させる。
③毎回、その日の目標を伝え評価する。※指導と評価の一体化
ここがしっかりできていれば、子供それぞれが伸びるだろうし
別に礼が揃ってなくたって良いし
体がちょっとくらい動いたって良いし
極論、保護者が感動しなくたって良いんだと思います。
次の記事に続きます。
追記
卒業式練習が…というツイートをよく見る。
去年、一緒に6年生を担任した先生が、今年は学年主任として、
【卒業式の学習】
という共通理解をしてくれていることが嬉しい。
練習ではなく、学習。
子どもにとって学びのある一時間にするために手を尽くす。
一緒に考える。#学年主任#卒業式 https://t.co/x8kM4oxPC3
本筋とはズレるのですが、全くその通りだと感じました。今年一番の納得。よくよく考えると「練習」って違和感です。卒業式も、学習という意識を子供も私ももっていきたいです。